install
  1. われわれが「現実」といっているものは、だいたいは現実だと思いこまされているものばかりですね。「現実」という言葉をわれわれは日常的に使うことはできるけれども、その「現実」は決定的なもの、自明なものではないわけです。もともとは謎をはらむ、つかみどころのない時間空間のなかに、現実と称するものを惰性的に見つけ、それでなんとか「現実生活」をやりくりしているのが現代人でしょう。ところがそれは主観的な約束事であって、客観的な、オブジェクティフな、つまりオブジェの現実ではない。そんな日常の約束事とつきあっているうちに、なにかフワッと、見たことのない、未知の驚きをよびおこす現実があらわれたというようなときに、それを「超現実」というべきなんじゃないか。