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毎日,生の肝臓を食べて不治の難病と戦いつつ,時には若手の助手連中に揚げ足をとられたりしながらも,どうしても排中律(命題は成立するか,成立しないかのいずれかで,それ以外の可能性は排除されるという法則)の証明などを書かずにはいられないヒルベルト.余生などというのは論外で,「生きながらの餓鬼道ではありませんか」と高木は嘆息し,「恐ろしいのは,これも不治なる知識追求症です」と心情の声をもらした.ヒルベルトもさることながら,高木の嘆息のおそろしいこともまた尋常ではない.学問というものの深淵を思わずのぞいてしまったかのような思いがする.
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